シティ エクスクルーシブ

  • MYRRHE 55

    ミルラは、かつて金よりも価値があるとされていた神聖な樹脂で、中国の伝統では「血流をよくする」ものとして知られています。上海のシティ エクスクルーシブであるミルラ55が、あなたの鼓動を高鳴らせるクリエーションであることに驚きはないでしょう。強いリコリスのニュアンスを持つお香のような香りのミルラは、この作品の「心臓」です。その共犯者となる香りは、ジャスミンとパチョリであり、それらはすべてウード、アンバーグリス、そしてもちろんムスク(ご心配なく、すべてヴィーガンのノートです)のベースにしっかりと支えられています。 ミルラ 55は控えめなエレガンスを醸し、現代的でありながらクリエイティブな古典主義を感じさせ、無視しがたく、忘れがたいものとなっています。 みなさま、これはシプレーです。ダークでエレクトリック、古くて、新しい。まさに上海のような存在です。

    GAIAC 10

    ガイアックは、非常に硬く、緑色を帯びた樹木で、シダーほど乾燥していないものの、同じくらい繊細で深みがあり、安定しています。ガイアック 10は、ガイアック ウッドを中心にムスクノート(全部で4種類)を漂わせ、ほのかなシダーとオリバナム(香料)を加えて作られる、緊張感のあるフォーミュラです。 このウッディなムスクの香りが、今いる場所から北海道まで(すでに北海道にいるなら話は別ですが)伝わるなんて期待しないで下さいね。とはいえ、この香りは気分に関係なく、昼も夜もずっと寄り添ってくれます。 ガイアック 10は東京限定の香りです。

    VANILLE 44

    パリが愛(と官能)の街 だということは、誰もが知っています。けれども、パリはヴァニーユ 44の街でもあります! また、ル ラボのローズがただローズの香りだけではないこと、サンダルウッドがサンダル ウッドの香りだけではないことも、既に周知の事実です。 さて、ヴァニーユ 44も、バニラだけが香るわけではありません... 例えるなら、上等なカシミアセーターと共にこの香りを身にまとった時に香るバニラバーボンのような、ほのかなアンバー系、インセンス系、ウッド系のセクシーな香り。 いわば、変装したバニラです。 パリ限定でこのテーマを発表するのはスキャンダラスだと言う人もいるでしょう。 バニラはバニラの香りを発すべきという「常識」の名の下で、禁止しようとする人もいるでしょう。 でも、教えて下さい。現代において、常識的でいたい人がいるでしょうか? ヴァニーユ 44はパリのラボ限定です。

    CEDRAT 37

    自由万歳! セドラ 37はセドラとジンジャーの繊細なバランスが特長です。すがすがしく、凛とした香りに病みつきになる甘さがあり、ル ラボ独特のセンシュアルな香調法により、ウッド、ムスク、そして豊かなアンバーグリスのノートに変化していきます。 都市に喩えるなら、ベルリンのような感じ。喜びにあふれ、無頓著に、さんさんと輝く自由。 雨が降っていようとも。 同意できない? 同意してくれるように願っています。 でもまずは香りを嗅いでみてください。

    TABAC 28

    時として、シガーはただのシガー.....でも時として、パフュームになり得るのです!スモーキーで、魅惑的に心を奪う。タバ 28はボトルに入ったマイアミです。

    ディープで芳香なタバコ・アブソリュート(キューバ/ハバナ産のシガーを蒸留したものを想像してください)に奥深いウードと印象的なシダーウッドのブレンドが混ざり、なめらかで、スモーキーな感じをつくりだします。 ガイアックウッドとラムが、うっとりするほどの温かみをフレグランスにもたらし、グリーンカルダモンが丸みを与えます。 生き生きと活力に満ち、官能的で贅沢、そしてデカダンでさえもあります! ワインウッド ウォールズのカラフルな落書きになりそうですが、このタバ 28あなたの嗅覚のためだけに作られました。 マイアミ限定です。

    MOUSSE DE CHENE 30

    モスとパチュリが最も際立つ合成ブースター、クリスタルモスとクリアウッドを組み合わせています。 シナモン、ピメントベイオイル、ピンクペッパーをスパイスとして加えることにより、タイムレスなエレガンスを生み出しています。安心感がありつつも、驚きや緊張感もある、夢中になる香りです。

    詩的な表現が苦手な方のために解説すると、ムース ド シェーヌ30は、伝統的かつ進歩的なネオシプレーです(ネオシプレーは詩的な言葉ではありませんよ)。 まさにアムステルダムのイメージそのものですね...

    CITRON 28

    当初、シトロン 28のコードネームは「Citron Boheme(シトロンボエム)」、単なるレモンではない、このシトラスの王様に少し捻りを加えた洗練されたレモンパフュームを作りたかったのです。爽快感と構造をバラエティー豊かに取り入れ(シダーとムスクを基盤にレモン、ジンジャー、ジャスミン)、個性と定番のバランスを絶妙にとった香りです。シトロン 28は、ピュアでシンプルを望まれる方にピッタリで、普遍的で分かりやすい香りでありながら、不可解で謎めいた部分を残した香りです。

    この複雑な配合は、世界でもトップクラスにアイコニックな首都、最強シティのソウルに捧げられました。独自の矛盾性を持つ街、伝統と歴史に根付きながらもモダンで進歩的な思考の最前線。自由奔放なシトラスだけが包み込む力に抵抗します。

    MUSC 25

    なぜLAなのかと、疑問に思いますか? その理由は、天使たちが、人生を鮮やかに色付かせるこの香りに誘惑されたからです。 ムスク 25は、純白の天使のようなムスクが強く、アルデヒドも感じられる香りです。強烈な輝きを持っているため、この香りに近づくのに影をまとう必要があるほどです。 けれども、その天国のような光とは裏腹に、中心は陰鬱で、悪魔のように暗く、官能的、性的、退廃的なノートです。 ベチバーとアンバーグリス、そしてムスクとシベット(もちろん、ビーガンのものです)のコンビネーションです。LA 25の乗り心地をお楽しみください(おっと、ムスク 25でした)。 ムスク 25はロサンゼルスの店舗限定です。

    TUBEREUSE 40

    チュベローズ 40は、ル ラボの多くの香りと同様、名前通りの香りではありません。 もちろん、チュベローズ(アブソリュートのみ)の香りで満ちてはいますが、身にまとった瞬間はベルガモット、タンジェリン、オレンジフラワーの香りの波が押し寄せ、驚きの「オーデコロン」効果をもたらします(このパフュームをエクストラクトへと変化させる高濃度にもかかわらず)。 だから、最初のひと吹きで無上の使い心地を感じるでしょう。 その後、チュベローズ40はゆるやかに、そしてこの香りのユニークな特徴と心地よさであるウッド/フローラルのミドルノートを発します。 最後に、チュベローズがその声を発し、ウッド(シダーとサンダルウッド)がオークモスと共に歌い出すと、ホワイトフラワーの香りを堪能することができ、ムスクとアンブレット・アブソリュートの力強い個性が心地良い余韻を残します。 光が存在する限り、生命は存在します。 ニューヨークが存在する限り、チュベローズ 40も存在します。 ニューヨークのラボ限定です。

    BIGARADE 18

    ビガラードは神秘的な強い香りでありながら、他の強い香りと競り合い、その対照的な香りにも関わらず、調和し共存しています。 非常にクラシックでありながらも......あきらかに違う。 澄みきっていて非常にパワフル。飽きのこないシンプルな香り...

    丁寧に厳選されたベルガモットとネロリの花びらを手に取り、さらに奥深い香りのムスクとミックスし、ウッドを数滴加えれば、出来上がり! その結果がもたらす緊張感は、まるで柑橘類のクラシックな香りと温かく超越したダークな香調とウッドの鼻先をくすぐるような香りが、それぞれの個性で綱引きをするように張り合いながらも、決してどちらかを圧倒することはありません。ビガラード 18はキリッとしていながらも心地良く、クラシックでありながらコンテンポラリーで、澄みきっていながらも長い余韻を残します。

    私たちは、このパフュームを古いものと新しいものが交じり合った香り高い香港に捧げます。そこには発見と壮大さを融合したホワイトフローラルと柑橘類のクラシックな香りが漂います。

    POIVRE 23

    ポアブル 23は、ペッパー 23と解釈できます。ル ラボはペッパーがその価値にふさわしく、注目の的になる地位を、ペッパーが得られるようにしたかったのです。 なぜペッパーなのでしょうか? (ちなみに、ここで言っているのは”ブルボンペッパー”、香り立ちの良さで有名なペッパーです。) なぜなら、調香の世界で広く使われている、スパイス中のスパイスだからです。 この非常に温かく、極端にスパイシーで、芳醇なアンバーの香りは、ロンドンのためだけに創られたものです。

    BAIE ROSE 26

    このフレグランスの背景にある物語の中心は、音楽、特にジャズミュージックです。 辛みの強いペッパーはジャズのアップビートな面を、穏やかなバックはジャズのシンプルで心地よい部分を表現しており、直接的に相関関係があります。 いずれにしても気分を上げてくれる音楽の効果は、人を夢中にさせるようです。そう、ちょうどスパイス(ピンクペッパーと共に演奏するアルデヒドとムスク)の奏でる音楽が元気づけてくれるように。

    純然たるル ラボのスタイルにより、このシカゴ限定の香りはピンクペッパー(フランス語でベ ローズ)を再構築し、正当なエレガンス、終わりのない余韻、そしてユニークな特徴で驚かせてくれます。 ピンク ペッパーは、クローブの力によりその香りを更に引き立たせ、シダーとアルデヒドに次々と目配せしながら、グラース産の永遠のローズ・アブソリュートの香りと結ばれるために、バージンロードを歩んでいきます。 その結果、出来上がった香りは、ムスクに重なります。 それは、純粋で洗練された個性を持つ、記憶に残る香りです。

    ALDEHYDE 44

    私たちが、「アルデヒド 44の香りを嗅いだらダラスで休暇を過ごしたくなって、今ダラスにいます」という、香水愛好家からの多数のハガキを受け取っていることを是非知っておいてください。 これって、私たちのせい?

    LIMETTE 37

    サンフランシスコ限定の香りは、ひんやりとした夏の霧のエッセンスやゴールデン ゲートがボトルに入っているわけではありません。リメット 37のテーマであるこの街は抽象的で、フィルモア・ストリートにあるル ラボの店舗からサンフランシスコ湾に続く急な道のりは、この香りの構造に似ています。 ベルガモットのフレッシュでほのかな香りからスタートし、その後は、ジャスミン、プチグレインとクローブの温かい歓迎の雰囲気に飛び込み、ベチバー、トンカビーンとムスクの甘美な柔らかさへと転がり込みましょう。

    リメット 37は、何か特別な香りを嗅いでいるという感覚と、清潔感のあるフレッシュで、幸福な印象を混ぜ合わせた香りのジェットコースターです。 もちろん、良い意味で。

    CUIR 28

    ドバイ限定のキュイール 28は、汗とガソリンのないビンテージバイクのようなものです。レザー、ウッド、ムスク調のノートのブレンドが、非常にパワフルで、ダークで記憶に残る個性をもたらしています。 定番のバニラがスパイシーなタールの香りになった、ナチュラルなバニラ・アブソリュートに、レザーの香りを混ぜたキュイール 28は、アンバーで夢中になるフィナーレを奏でるような香りに仕上がっています。

    BENJOIN 19

    モスクワ限定のベンゾイン 19は、ある一瞬を表しています。 それは、史上最高の作家の一人、レフ・トルストイが不朽の名作『アンナ・カレーニナ』で描いた、アンナがモスクワ駅でヴロンスキー伯爵と出会う瞬間です。 ベンゾイン 19は、全てが変わる瞬間、人生が転落する瞬間、何もかもが今までと同じではなくなる瞬間を表しているのです。 トルストイによる名作の中では、モスクワでの出来事ですが、『アンナ・カレーニナ』を芸術作品たらしめているのは、その普遍性です:この瞬間は、どんな場所でも起こり得るのです。これが、ベンゾイン 19のテーマです。つまり、この香りは、情熱的な精神に対する、自分の思うがままに人生を送る決心をした人々に対する普遍的な賛辞なのです。

    小説と同様に、ベンゾイン 19は、ベンゾイン(オリバナム、アンバー、シダー、ムスク...)を中心に、絡み合う物語がモザイクのように表現されています。 それは官能と反逆という深く力強い経験を伝えるのです... そして、そう、その片割れである小説(原本は928ページ)のように、ベンゾイン 19の香りも、信じられないほど長く余韻が残ります。